勇者ちゃんの冒険は終わってしまった！

蹂躙されて黙っていられるか ※このレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。今までの蓄積を全てレベルドレインされ、強化した敵に徹底的に蹂躙される。実にエロい。黙ってられませんw今後はそれが「経験」としてレベルアップさせられた上で吸収されるのは救いがない。書籍版エンドでは職業も「性奴●」にされてステータスも相応のものになった上で成長させられるという……。それにしても、四肢欠損「予定」の印が切り取り線に加えてハサミマークまで……ハサミで切られちゃうのかしらん？

かわいそうなくらい徹底的に堕とされる勇者ちゃん 慢心しているかわいい勇者が姑息でいやらしい魔法に即落ち＆屈服させられてしまうというのがこの漫画のスタートになります。　この漫画では始まる前からすでに勇者の体に淫紋が仕掛けられています。そのため初めからエッチなシーンで始まります。このあたりからかなりエロシーンが多めなのではないかと予感させられるものですが、実際に多めではないかと思います。　かといってストーリーがわからないまま進むのかといえばそうでもなく、敵方の使っている魔術の正体は序盤から少し進んだところで明かされます。そういったところも含めて全体を通してテンポがいいです。　　そしてここが罠になるのですが、テンポがいいというのと先を知りたいという思いでついつい読み飛ばしがちになってしまいます。それはもったいないです。なぜならひとつひとつのシーンのクオリティが大変高いからです。ひとつの絵として十分ヌけるものが多いので、一度読み通したら読み飛ばしたところにまた戻るっていうのも悪くないかと思います。　この作品のなかでも特に気に入っているシーンは首輪をつけられるところです。これは出版のほうで書かれているエンドです。　勇者ちゃんはこの作品のなかで何度もイかされて、レベルも下げられて抵抗するすべも失っていくわけですが、首輪のところは別格だった気がします。　レベルがゼロになるよりも、首輪をつけられるっていうことのほうが絶望的な印象を与えてきます。それは理屈の問題ばかりでなく、ストーリーとしてそう感じさせられるのです。料理にたとえると、途中で食べても割とおいしくいただけるものでも、やはり皿に盛りつけたときにはじめて完成したと感じるものですよね。それと同じなのかなと思いました。　最初から最後まで勇者ちゃんの魅力が詰まっている、そんな作品だったと思います。