続・教授の妻

作者の全作品中、もっとも魅力の無いヒロイン。 教授が助手と助手の彼女を利用して、厄介払いしたい妻を助手に押し付けて解放される話。予備役製作所さんの作品ではヒロインの心情なんかを常にリアルタイムで表現されてました。自己嫌悪や我慢できないなどをモノローグでシーンに合わせて伝えるので興奮度を上げてくれました。今作にはそういったヒロインの内側描写が全くありません。教授の傀儡。ただ指示通り義務SEXするだけのよう。行為中に自分の言葉でしゃべる事が無いのでエロセリフも期待できません。過去にあった不幸で教授に異常な依存の仕方をしてるので主人公の男性を見てない。自分で何も決められないのはともかく、自分で考える事すらしない。個性のかけらも無い。世間で言う生まれつき頭が気の毒な状態で生まれた…そんな子のエロは抜けない。奇を狙った作品ですがエロ向きではなかったようです。前編で抱いた期待の回収は困難で、実用性は厳しいと思います。

静かで、痛みをともなうやさしさの物語。 前編で描かれた“奇妙なお願い”は、ここでひとつの終点を迎える。教授、妻、そして主人公。三人の関係は少しずつ形を変えながら、誰もが逃れられない思いの中でもがいていく。後編の教授は、冷静で、そして徹底して理性的だ。その行動は冷たく映るかもしれない。だが、その裏には、たったひとりの女性を幸せにしたいという祈りのような思いが隠れている。それでも不思議なことに、誰ひとりとして教授への信頼を失わない。主人公にとっては尊敬する師として、妻にとっては導く存在として。その揺るぎない信頼こそが、この物語を支える静かな柱になっている。前編で狂気に見えた行動が、ここでは祈りに変わる。愛することと、手放すこと。その狭間で、教授という人間の知性とやさしさが静かに光る。倒錯の果てに残るのは、罰でも快楽でもなく、信頼を貫いた人々の、穏やかなやさしさなのかもしれない。

良い終わり方 綺麗に終わりましたね。主人公の彼女は可哀想だったけど。自分はもうちょっと激しい寝取られの方が好みでした。前半雛子の名前が繭子に変わるミスが多かったのが気になりましたね。